次世代IT基盤の主流になるコンバージドインフラの真価 に行ってきました。
【コンバージドインフラの潮流】
コンバージドインフラ上に構築したシステムを含めてまるっと「統合システム」って言っちゃうのはニュアンス間違ってないか?
日本ではハイパーコンバージドと言えばNutanixが非常に有名ですが、北米では様々なプレーヤーが、との言葉。
- 今年の1月段階で2割のユーザ企業が導入。
ハイパーコンバージェンスとは
- サーバ/ネットワーク/ストレージを統合
- 統一された管理レイヤー
- ソフトウェアで定義されたコンピューティングとストレージ
- コモディティハードウェアを使用
統合システムの背景となったビジネスの環境変化
- スケール
- 多くのモノ
- 既存の枠組みの超越
- 国、組織、人を超える
- 地球規模
- 多様性
- 顧客
- パートナー
- 人間以外のマシン、ロボット
- 振る舞い、ニーズ、選択肢、関係性
- スピード
- 短期間での変化に素早く対応
- 即時の判断、リアルタイム(1秒未満) 統合システムはこれらに対応するための運用管理、データ処理を支えるテクノロジーの塊である。
製品評価の観点が変わったことについて、弁当の素材を提供する八百屋、肉屋とオーケストレータとしての弁当屋を対比してるけど、うーん…という印象。
運用が変わる
- 障害の範囲が多岐にわたる。
- 求められるスキルが幅広くなる。
統合システムにおける難しさ・ハードル
- すべてのベンダーのメッセージが似ている
- 評価方法、ベンダー比較の方法がわからない
- 新興ベンダー、製品選択肢が急増
- 「統合」のレベルが異なる
- 従来のSIと大差ないと考えてしまいがち
- サイロ化した組織ごとの調達、選定評価
システム選定のポイント
- ハードウェアデファインド、ソフトウェアデファインド志向のいずれかを決める
- ハードウェアデファインドはハードウェアの堅牢さ
- ソフトウェアデファインドはWebスケールの迅速さ
- 現在のワークロードの向き・不向き
- 新たなテクノロジ、シナリオの登場を注視
- 多くのベンダーが参入
- リファレンスアーキテクチャの整備
- 企業買収や統廃合
- 新世代のモジュラーシステムの台頭
日本におけるITインフラのハイプサイクル:2015年
- 過度な期待
- 2016年は実際の要求とのマッチング
ガートナーが考える、戦略的プランニングの仮説事項 「2019年までに、日本企業の70%以上が、統合システムの活用をIT戦略の重要事項の1つに設定する。」
まとめ
- 統合システム市場の混乱、ベンダーの過度な宣伝にまどわされない
- 統合システムで何を実現したいのが、ビジネス目標を明確にする
- 未だ発展中であるが、新たなテクノロジ、新たなアーキテクチャを備えた次世代インフラを担う「プロトタイプ」と理解する。
- 採用検討を1つのきっかけとして、自社インフラの3年先の姿を描きつつ、スピードや柔軟性が求められているワークロードを特定する。
【コンバージド インフラストラクチャの先駆者(パイオニア)が考える真のCI、HCIとは】
- EMCはDELLに買われたけど、VCEはCiscoのサーバもNexusスイッチも変わらず扱っていくよとの言葉。
- リファレンスアーキテクチャは検証済み機器の組み合わせを載せたホワイトペーパーベースで組み上げたもので、ファームウェアやソフトウェアが更新された場合の動作を保証するものではない。
- コンバージドインフラはそこも保証しなければいけない。
- 各コンポーネントのファームウェアは組み合わせを検証した上でユーザに提供。
- チケット制なので、ユーザはコストを確定できる。
- "効率化に集中"→"投資を強化"に戦略変更
- プラットフォーム3.0
- "爆縮":4台のサーバ+ストレージで6U程度必要であったものが、2Uで収まるようになって、容量↑スペース↓でDC内のデータ密度が上がっている。
- VxRailは最新のEVORAIL。EVORAILで生き残ってるのはこれだけ。
- 2015年は1TBあたりのTCOはSSDがHDDの2倍高かったが、2016年に逆転しSSDの方が19%安くなった。
- SAP HANAの認定ハードウェアになるには、書き込み遅延が0.4msec以下である必要があるが、VBLOCKは満たしている。
- 秋からOpenStackを載せたVBLOCK(NEUTRINO)を投入する。
- 年2回のメジャーアップデートがあるが、1世代遅れぐらいでついて行きたい。
【多様なワークロードに対応するデルのコンバージドインフラのすべて】
DELLが出してるコンバージド
- VRTX(ハードウェア統合)
- VMware VitualSAN Ready(ESXi)
- VxRail(ESXi)
- DELL XC(Nutanix)
- VxRack(ESXi)
- DHCS(Hyper-V)
節操なく手広くやってますね
●VRTX(ハードウェア統合)
- 小規模拠点向けに4台のサーバを搭載。
●VMware VitualSAN Ready(ESXi)
- Horizon AdvancedライセンスはVSANも含んでいる。
- 5年保守でVDAなしなら1台あたり2000円ぐらいでVDIが使える。
●DHCS(Hyper-V)
【ハイパーコンバージド導入事例を徹底解説。NutanixがNo,1の訳】
Nutanixの紹介はおなかいっぱいなのでまったりと。
ただ、「開発用のVM作るのにハイパーバイザにお金を払うのはもったいないので、無料のAcropolisHypervisorを」は違うと思うんだが。
日商のこれは便利そう。 http://www.nissho-ele.co.jp/product/nutanix/estimate.html
【先行企業がコンバージドインフラを選んだ理由(わけ)】
フルキャストの社内PCをVDIに置き換えた話。 VDAが高いのとVMwareのライセンスが高いのはひたすら値引きをお願いw 世界初の1000台規模でのVDI on VSANの事例でした。
事例のお話は面白かったが、その後のインタビュアーの進行がグダグダ。 特にテーマも決めずに各テーブルで相談しろとか無いわ。
フルキャスト社内のスーパーエンジニアがNWの設計、サーバ構築、サービス提供、保守運用まで一人でやってるそうな。 で、それでは属人すぎて後継者の問題もあるので企業としてメンテナンスしてくれる会社を探してるのですが、なかなか費用感が…との言葉。 普通に給料の範囲でやる社内の仕事を明らかに超えてるから、そりゃそうでしょうよ、としか言いようがない。