Zabbix Conference Japan 2016 に行ってきました
今年で3回目の参加
オープニングスピーチ: Welcome to Zabbix Conference Japan 2016!
まずはウラジシェフのお話。
- 3.2は初めて予定通りにリリースした。
- わずか3週間遅れです!w
- 現在は低レイヤーのモニタリングに向いているが、今後はアプリの監視なども強化していく。
- 3.2のタグは障害をホストではなくサービスの視点にできる
- オープンソースではないバージョンを作るつもりはない。 * Zabbixはオープンソースであり続ける。と強い言葉。
- ラトビアの銀行の8割がZabbixを採用している。
- 昨年、ソースコードのアーカイブは200万回以上ダウンロードされた。
- 3.4/4.0では
を目指していく。
zabbixを最も効率的に活用する為の統合運用監視サービスのご紹介
https://www.siterock.co.jp/service/ 日本初のMSPだそうです。
- 自社開発していたT-BOXにお客様のZABBIXから接続する仕組みを開発。
Fluentd + Zabbix + Grafana で監視システムを構築してみよう、ほか
3回目ぐらいのお話なので聞き流し。
商用IaaSクラウド基盤ソフトウェアへのZabbix組み込みと今後に望むこと
あくしゅの山崎さん登壇。 WakameにはVMを立ち上げたときに、Zabbixにホスト登録する機能がありますよという紹介とデモ。
Zabbix 3.2新機能紹介
@ike_dai さんの発表。
- よりナチュラルに
- 今までは条件式を満たす=障害発生、満たさなくなった=復旧だったが、障害発生と復旧の条件式が別に扱えるようになった。
- タグの名前に、イベントに含まれる値(IPなど)を動的に設定できる。
- ホストグループの階層化が可能になった。
- 今までのログ監視は1秒に1000行しか送れず、いつまでたっても処理が追いつかないことがあった。
- maxdelayで読み飛ばすこともできるようになったが、通常は許されないと思います。
- 素早く最新の状況を知る、が用途です。
会社で3.2を使用しているが、新機能はほとんど使用していないので参考になった。
まるごとおまかせZabbixのご紹介
http://www2.arksystems.co.jp/zabbix/moZ/
軽く聞いたが、いろいろと参考になることは多かったので、あとから詳しく見る。
zabbixから見たオープンソースの開発とビジネスの裏側
寺島代表のお話。 今年は技術ではない話をしますとの前置き。
- 新卒で入社した会社で運用監視基盤を作るときにZabbixを知った。
- 日本語の情報が無かったので、ZABBIXーJPのサイトを作ったり、GUIの日本語化をしていた。
会社をやめる、とアレクセイに言ったら、ラトビア来ない?と言われたので即決。
ZABBIX社で働いてみての感想。
- 3.0の事例で最大98000nvpsぐらいのものがある。
- ベンチマークでもしてるのか!といったユーザがいる。
- 問題解決のために支援するという姿勢がとてもオープンソース的
- 可能な限り調べて答える。知ってることはZABBIXに限らずなんでも答える。
- コミュニティには負けられない、という意識も。
- ユーザから提供されるパッチの99%はそのまま使えない。
- 社内で修正意図、コーディング規約にのっとった修正、パフォーマンス確認などを行う。
- 最後にドキュメントを書いてリリース。
- なので、「パッチが取り込まれた」という表現はあまり正しくない。
- OSSはマーケティングをするわけではなく、エンジニアの口コミで広がっていく。
なぜオープンソースなのか
- 個人で始める開発としてベストな形態。
- ユーザの声がモチベーションにつながる。
3.2で実装された、LLDアイテムの設定変更、ホストグループの階層化は去年の懇親会で出た要望。
- 1Uのアプライアンス(ZS-7300)を出します。監視ノード1000台程度に対応。
今まで聞いたことがなかった、ラトビアで働いていたときの話だったので非常に興味深かった。
大規模クラウド環境におけるZabbix利用事例
KCPS(KDDI クラウドプラットフォームサービス)の監視事例。
- ZABBIXもフルACT構成。
- インターネットはインアウトとも無料
- イントラとの接続も無料
CloudStackのログとZabbixのログで障害箇所/影響範囲を判定する話はアイデアとしてメモしておく。
OpenBlocks IoTファミリをZabbixの現場で使い倒す
ほぼZABBIX関係ないw
趣味でOpenBlocksにインストールしただけの模様。
レスポンスが遅い?そのイライラ時間を見える化 -従来のシステム監視手法では不可能だったユーザ体感測定を実現-
これもほぼZABBIX関係なかった。
監視システムの高度化に向けたZabbixの活用について
去年の懇親会でLTされた方が今年はメインセッションに登壇。
光回線、光電話などの監視をZABBIXにした話。
この方も個人的にZABBIXが好きで仕事に持ち込んでしまった感じ。
- ZABBIX2.2のGUIがイケてないので、既存の監視システムに似せた画面を実装しました。
- 機能を盛り込みすぎて遅くなってしまった…
- ACT-ACT構成冗長化なので、ホスト登録などはラッパーの画面を実装して、裏でAPIを叩くようにしています。
Interop Tokyo 2016におけるShowNet運用監視について
Interopの裏側の話。
世界初の機器を持ち込むのでMIBがないなど、色々な苦労話が面白い。
- ZABBIXのアラーム→slackへ通知→解析→ライブでファームのデバッグ
とか、なにこのライブDevOpsという感じ。
Interop Tokyo 2016 ShowNetでのZabbix活用
ネタがかぶるので、Interopの話はほぼスルーでお話されていました。
- チェック項目1つで、/24のディスカバリは15分弱かかる。
- チェックルールのIDで担当するDiscovererのプロセスは決まってしまう。
- 担当Discovererプロセス=ID%プロセス総数+1
- ということでIDが歯抜けになると、担当するプロセスが偏ることになる。
ディスカバリルールの問題は勉強になった!
Zabbixによるクラウド監視の勘所 -AWS監視テンプレートのご紹介-
CloudWatchではAWSが提供するリソース監視しかできないので、MWなども含めてテンプレートを作成。 テンプレート自体はOSSとして公開。
●6つの機能
- メトリクス監視
- 稼働状況監視
- イベント情報監視
- 課金情報監視
- AutoScaling自動監視
- Lambda連携
一日あっという間に終わりました。
懇親会
LTが濃いです。
zabirepo素晴らしいので、使わせていただこう。
ノベルティなど
Tシャツとストレスキューブを買いました。